ここ2~3年フィルターカートリッジの値上げが止まらないですね。数年前までは輸入品で100円台/250Lのフィルターカートリッジもよく見かけましたが、最近は皆無ですね。
理由としては、円安や材料費の高騰などあると思いますが、フィルターメーカーが薄利で販売することに疲れてしまったのかもしれないですね。
特に値上げの話をよく聞くのが、日本ポールとダイワボウですね。この二社は様々分野の産業で使用されています。
実際、私のところにも値上げが厳しいから、もっとコスト的にメリットのあるフィルターメーカーはないかと相談がくることもあります。
特にダイワボウについてが、色々と動きがありそうなので、現在、ダイワボウのフィルターカートリッジをご使用の方は、ぜひ、この記事を最後まで読んでみてください。
ダイワボウの値上げは今後も続く?
ダイワボウのフィルターカートリッジでよく使用されているのが、「セキソウ」ですね。手ごろな価格帯と供給体制により多くの工場で採用されています。
数年前に供給不安もありましたが、現在は落ち着いているようです。
この「セキソウ」が数年前から値上げをしていて、さらに値上げをしそうな勢いです。
というのも、ダイワボウホールディングスは、フィルター事業も含む大和紡績の発行済み株式の85%を投資ファンドのアスパラントグループに95億円で売却することになっています。
投資ファンドが親会社になれば、企業価値を高めていくため、不採算事業については厳しく見直しされる可能性があります。
今後、どういった動きになるか断定はできないですが
- 販売量の少ないフィルターカートリッジの廃盤
- 利益の取れていないフィルターカートリッジの値上げ
は十分に考えられます。
もしダイワボウのフィルターカートリッジを使用されているのであれば、相当品を探して2社購買も考えておいた方が良いかもしれないですね。
ダイワボウの製品ラインナップ
<セキソウ>
ポリオレフィン系複合繊維の不織布を採用したデプスフィルターで、水溶性流体から粘性流体まで広範囲な条件に対応できます。
<ウェーブスター>
ポリプロピレンメルトブロー不織布を採用したファイバープリーツで、固形異物や圧縮性異物の除去に有効です。
<エボルブ>
ポリエーテルサルフォン高非対称膜を採用したメンブレンフィルターで、純水や水溶性流体に対し、低圧損・高流量を発揮します。
<コスモフロート>
PTFE膜を採用したメンブレンフィルターで、圧縮エアーや化学薬品のろ過に適しています。
<LCDフィルター>
外径130φの大型フィルターで、ディスプレイ業界関連や太陽電池業界関連に特化した大流量タイプです。
<ジオック>
ケースと一体化したカプセルタイプのフィルターで、残液の極少化やラボスケールの少流量ろ過に適しています¹²。