「純水で洗車をすると車がきれいになる」洗車関連を調べていると「純水」という言葉をちらほら見かけるので、今回は洗車と純水の関係について書かせていただきます。
簡単に「純水」の説明をさせていただくと、水道水には一般的にミネラルと言われる様々な物質が溶け込んでいます。例えばカルシウムやカリウム、シリカなんかも溶け込んでいます。
洗車をする際、この水道水に溶け込んでいる物質は、乾くと固形化するケースがあります。「純水」はこれらミネラルと言われている物質を取り除いた水のことです。
要するに何も溶け込んでいない水のことを「純水」というわけです。
では、この「純水」を使って洗車すると車はきれいになるのでしょうか。
純水には2種類ある
洗車に使用される純水は、造水方法によって2種類あります。
- 逆浸透膜(RO膜)
- イオン交換
逆浸透膜は、有機無機に関係なく水道水中の不純物を取り除きます。一方、イオン交換はイオン化されている物質のみ除去できるため、雑菌などの有機物は除去できません。
どちらの水が洗車に向いているのかと言えば
「どちらでも良い」
という感じですね。洗車に使用する分にはどちらでも良いです。
(精密部品の洗浄の場合は、使い分けが必要ですが・・)
吹き上げをしないなら純水の意味はあるが・・・
純水の効果は、吹き上げせずにそのまま車を乾かした時です。水道水の場合は不純物が含まれるため、吹き上げせずに乾燥させると水シミのようなものが残ります。
でも純水であれば、洗車後の吹き上げをしなくても、水シミのようなものは残りません。
ただ、洗車ショップの場合、純水だからと言って吹き上げしないということはないですよね。
吹き上げしてしまえば、水道水でも純水でも同じですから、純水で洗車をする意味ってあまりないですね。
洗車は水道水で十分
上記で書かせていただいた通り、純水で洗車をするメリットはないです。仮に純水洗車ということで、価格が上がっているなら純水洗車を選ぶメリットがありません。
「純水で洗車をするからキレイ」というわけではないですから、洗車ショップの売り文句につられないようお気をつけください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。