公園やテーマパークにある噴水ですが、「その水ってきれい?」と思ったこと誰しもあると思います。噴水の水を説明する際、まず前提として知っておいてほしいことは、ほとんどの噴水は、「水のかけ流しではなく循環している」ということです。
要するに一定の水をずっと再利用しているわけです。
「えぇ~そんな水汚いじゃん」と思われた方、半分正解で半分不正解です。
今回は噴水の水について、解説していきますので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
噴水の水はろ過して再利用
噴水や子供が遊ぶような小さな水たまりの水は、かけ流しではなくろ過して再利用しているケースが多いです。
そのろ過をどうやっているのかですが、水の量が多ければ砂ろ過という装置を使用します。砂ろ過というのは、塔の中に砂を溜めて上から水を流すと、その砂の層でゴミが取れてきれいになるという装置です。
感覚的には100ミクロン(0.1mm)程度のゴミは除去できますね。
だから濁りの少ない水で、見た目的にはきれいな水になります。ただ「すごくきれいか?」と言われると自信を持って「きれいな水」とは言い切れないですね。
噴水の水は飲めない
水の汚れには大きく分けて3種類あります。
- 目に見えるゴミ
- 水に溶け込んでいる無機物(目に見えない)
- 水に溶け込んでいる有機物(目に見えない)
砂ろ過で除去できるのは、目に見えるゴミだけで溶け込んでいるものは一切除去することができません。
分かりやすいところで言うと大腸菌などの菌類ですね。これは砂ろ過では除去できないので、噴水の水を飲むのはやめておきましょう。
塩素を添加している場合は安全
子供の遊び場として噴水を提供している場合、菌類の対策として塩素を添加しているケースもあります。水道水の殺菌にも使用されている塩素です。
塩素を添加している場合、仮に子供の口の中に入ってしまったとしても特に問題はありません。
プールや銭湯などは必ず殺菌のために塩素を添加していますが、公園の噴水の場合はそこまで管理されていないですね。
個人的には、公園の噴水レベルで塩素添加を管理しているところは少ないのではないかと感じます。
噴水の水がきれいかどうかの見極め方
どこまできれいにしているかは別として、噴水の水をろ過している場合は、その噴水の近くにろ過室みたいな建物や設備があります。
設備を見ることがでいれば、その設備に「ろ過装置」的な名称が書かれています。ポイントはその設備が動いているかどうかですね。
公園によっては、どういったろ過をしているのか説明書き(フローシート)があるので、そのろ過工程で塩素を添加しているのかどうかは、重要なチェックポイントですね。時々、ろ過装置があっても動いていない場合があります。例えば夏場だけ動かすとか、そういうパターンもあるのでご注意ください。
塩素濃度を確認することがおすすめ
噴水の水で怖いのは菌ですね。殺菌剤として水道水なみの塩素が添加されていれば、安心して水遊びができるので、どうしても安全な水かどうか確認したい時は、噴水の水の塩素濃度を測ってみるのがおすすめです。
楽天でもAmazonでも残留塩素を計るための塩素濃度計が販売されているため、購入してみてはいかがでしょうか。
残留塩素を0.1ppmから計測できます。噴水の水の塩素濃度が0.4ppm以上であれば、水道水なみに殺菌されているので、安全な水と言えます。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。