「フィルターカートリッジで油を除去したい」という相談も多いですね。脱脂液や洗浄水に浮いている油や溶け込んでいる油を除去したいという内容ですね。
これですがフィルターカートリッジを販売している身からすると悩む相談です。基本的な考え方として、多量の油がある場合は、フィルターカートリッジで除去することは難しいです。油の量が多い場合は、フィルターカートリッジで除去するのではなく油水分離装置が必要になります。
この記事では、少量の油をフィルターカートリッジで除去する方法を解説させていただきますので、油でお悩みの方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。
多量の油をフィルターカートリッジで除去するのは無理
油の除去をしたいという相談で現場を見に行くことがありますが、上部に数センチ油が溜まっているような液から油を取り除くのは、フィルターカートリッジでは正直無理です。
こういう液体の場合は、油水分離装置が必要です。価格的にフィルターカートリッジより高額になりますが、仮にフィルターカートリッジを使用した場合、秒で目詰まりしてしまうので、システムとして成り立たないです。
油の量が多い場合は、
- オイルスキマー
- 油水分離装置
を使用することになります。
フィルターカートリッジで油を除去するなら活性炭フィルター
多量の油の場合は、オイルスキマーや油水分離装置を使用しますが、少量の油であれば、フィルターカートリッジで除去可能です。
イメージとしては、液の表面ににじんでいるくらいの油ですね。虹色に光っているくらいのレベルであれば、フィルターカートリッジで除去が可能です。
油で白濁した液は、活性炭フィルターでろ過できる?
例えば、白濁した液を普通の糸巻きカートリッジフィルターでろ過してもほとんど変化はありません。時間をおいて沈殿するような白濁であれば、白濁のもととなっている粒子の径が大きいので、きれいになる可能性はありますが、時間をおいても沈殿しないような白濁の場合、糸巻きカートリッジで透明度を出すのは不可能です。
でも活性炭フィルターであれば、白濁物質を除去することが可能です。
ただ、私が色々と経験した限り、液を完全に透明にすることは難しいと思います。
完全に透明にしたいのであれば、活性炭フィルター+メンブレンフィルターが必要です。
とりあえず、白濁した液を透明にしたいのであれば、まずは活性炭フィルターを試すことがおすすめですね。