ろ過マイスター

液体のろ過、純水など、元フィルターメーカーの営業マンが情報を発信するブログ

【日本の水道水に浄水器は必要?】一番安いフィルターで十分(活性炭が入っていることが条件)

新しい家の場合、ほとんどのキッチンで蛇口一体型の浄水器が取り付けられていますよね。我が家にも取り付けられています。

ちなみにtakagi製の浄水器です。

その浄水器には、フィルターカートリッジが取り付けられていて、定期的に交換していることでしょう。交換目安はメーカーによって異なりますが、大体、3ヵ月毎の交換を推奨しているように感じます。

私が水処理関係の仕事をしていることもあり、フィルターカートリッジがあるとそれについて見解を述べたくなってしまいます。

浄水器のフィルターカートリッジは、価格が高いものから安いものまで幅広いですが、「本当にそこまで必要?」と思うこともしばしば。

ということで、今日は浄水器のフィルターカートリッジについて書かせていただきますので、これから浄水器をご検討の方は、ぜひ、参考にしてください。

■この記事を書いた人■
元水処理・フィルターメーカーの営業マン。15年間の勤務経験を活かし、ろ過や水処理について情報を発信中。現在は、フリーで工場のろ過、水処理のコンサルタントを行っている。一男一女の父。1976年生まれの46歳。

そもそも浄水器は必要ない?

浄水器は我が家の蛇口にも取り付いていますが、「そもそも浄水器なんて必要ないんじゃないの?」と個人的には思っています。

というのも、日本の水道水は水道法で水質基準が決められており、処理方法も確立されています。

ですから基本的には、そのまま飲める水ということですね。

水道水質基準について (mhlw.go.jp)

最近は、PFAS(有機フッ素化合物)が水道水に混入しているという話もありますが、それでも日本の水道水は安全です。

“有害”化学物質PFAS 各地で波紋広がる | NHK | WEB特集 | 環境

浄水器のフィルターでは、残留農薬や微粒子、ものによってはPFASも除去できるようですが、フィルターの状況による部分もあるので、何とも言えません。

例えば、交換直後であれば、きれいなフィルターですから不純物を除去できますが、しばらく使用していれば、フィルターに不純物が蓄積して、それ以上不純物を補足できないという可能性もあります。

個人的に浄水器のフィルターに求める性能は、残留塩素(カルキ)の除去くらいですね。残留塩素は臭覚や味覚に影響を与えるので、おいしく水を飲めません。

それ以外の性能はあってもなくても、どちらでも良いですね。

九州地区は井戸水を飲むケースが多い

私が以前、九州の方とお話しをした時、井戸水のことを水道水と言われていました。「えっ?」という感じでしたが、九州ではそういうご家庭が多いようですね。

もちろん井戸水の分析をしていますし、殺菌のため塩素を添加しているケースもあるため、人の体には問題ないですが。

ただ、井戸水は地震や近場で工事などをしていると水質が変わる可能性があるため、浄水器を取り付けておいた方が良いですね。

井戸水に塩素を添加して殺菌⇒浄水器の活性炭で残留塩素の分解

この工程を作ることができれば、安心して飲める水になります。

浄水器のフィルターは何を選べばよい?

とりあえず活性炭が入っているフィルターであれば何でも良いです。浄水器のフィルターは高いものから安いものまで様々ですが、活性炭が入っていれば水の味もおいしくなりますし、安全性も向上します。

といっても、日本の水道水は安全ですから、安全性は気にする必要はないですが。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。