ろ過や水処理を扱っていると水道水に配管の錆が混入するので、それの除去をしたいという相談を受けることがります。
主に古い工場で鉄配管だと、こういう事例があります。
最近の配管は、ほとんど塩化ビニル(PVC)が使用されますが、昔は鉄配管が割と多かったんですね。しばらく使用していない蛇口をひねると茶色い水が出てくるというのは、ほとんどが配管内の錆です。
工場以外にも学校や病院なんかからもそういう相談を受けたりします。私が子供の頃、通っていた小学校もしばらく使用していない水道は、少し水を流してから手を洗ったり、飲んだりしてました。(昔は普通に蛇口の水を飲む時代でした。
水道水に混入する錆取りのフィルター
水道水に混入する錆取りは、簡単です。
配管口径が分かれば、その口径にあったハウジングとフィルターカートリッジを取り付ければ完了です。
- 家庭用:配管口径13A もしくは 20A
- 学校や病院:配管口径20A もしくは 25A
- 工場:25A もしくは 40A 50A
フィルターカートリッジは、糸巻きカートリッジもしくは積層カートリッジで、価格は数百円のもので結構です。
ろ過精度は、5~10μmのもので、材質は何でも良いですが、価格的にはPP製(ポリプロピレン製)で良いです。
フィルターカートリッジの交換周期は?
いくら錆が混入していると言っても、基本的に水道水はきれいですから1~2ヶ月に1回の交換頻度で充分です。
フィルターの交換目安を圧力計で管理するケースも多いと思いますが、圧力があがってしまうほど目詰まりしない(汚れが少ない)と想定されますので、時間管理がおすすめです。
圧力計の管理で注意点は、圧力が上昇しないからと言って、いつもでも同じフィルターカートリッジを使用し続けないことです。
フィルター内が有機物繁殖の温床になる可能性があるため、圧力だけでなく時間管理も重要です。
まとめ
水道水の錆とりは大きな費用もかけず簡単に対応することができます。
ポイントは
- ハウジングは、配管口径にあったものを選定
- フィルターカートリッジは、PP製の糸巻きもしくは積層で5~10μm
- 飲料用の水であれば、食品規格適合のものを選定
どのメーカーのハウジングやカートリッジでも問題ないので、コストで選んでいただいて問題ありません。
ハウジングを選定する際の注意点は
- 配管口径の確認
- 使用できるフィルターカートリッジの長さ
です。一般的に多いのは、250mmのフィルターカートリッジを1本使用するタイプです。
水道水の錆とりであれば、そのメーカーのフィルターカートリッジでも問題ありません。カートリッジのタイプは糸巻でも積層でもどちらでも良いです。
上記の組み合わせであれば、水道水の錆とりには十分です。