夏場になると子供を連れてプールに行かれる方が多いと思いますが、「プールの水ってきれいなの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃいますよね。
確かに大人から子供まで、何ならオムツの子供までプールに入っているので、「プールの水がきれいなわけないじゃん」と考えるのが普通ですよね。
私も今までプールのろ過の相談は受けてきましたが、ちゃんとプールの水を処理できていれば汚いということはないですね。
この記事では、プールの水がきれいないのか考察していきますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
プールの汚れは2種類ある
プールの水は基本的に水の入れ替えは行わず、同じ水をろ過しながら1シーズン利用しています。プール内で水の出ているところがありますが、新しい水が入ってきているわけではなくろ過した水が戻ってきているだけですね。
(熱で蒸発する分は、新しい水道水を補給していますが)
どういうろ過をしてプールの水をきれいにしているのかは、後程、解説させていただきますが、まずプールの水の汚れについてです。
プールの水の汚れには大きく分けて2種類あり
- 異物による汚れ
- 菌などの汚れ
異物による汚れとは、皮脂や髪の毛、枯れ葉やホコリなどのゴミです。分かりやすく言うと目に見えるゴミです。
一方、菌などの汚れは目に見えません。(大腸菌など)
何もしていないとこれらの汚れはどんどん増殖してしまうため、プールの水は常時ろ過をしてきれいな水を維持しています。
プールの水のろ過
プールのろ過は、異物(ゴミ)の除去+殺菌という工程です。
<異物(ゴミ)の除去方法>
一般的には「砂ろ過」もしくは「バッグフィルター」が用いられます。学校のプールは砂ろ過を使用しているケースが多いですね。砂ろ過のイメージですが「山に積もった雪が溶けて地中でろ過されながらきれいになり、湧き水として出てくる」という感じです。
たくさん砂の詰まった塔の上から水を注ぎ、砂の隙間で汚れを除去する装置ですね。
<菌などの汚れの除去方法>
菌など有機物の汚れの除去は塩素などによる殺菌で行います。プールの水ではこの処理がもっとも大切で、万が一、殺菌ができていないと健康被害が出る可能性があります。
プールの監視員さんが、休憩時間に水をすくって検査しているところを見たことがあると思いますが、あれはプールの水にどの程度、殺菌剤が入っているのか調べているのです。
殺菌剤の添加量(濃度)が確保できていれば、健康上問題ないという考え方です。
プールの水はきれいなのか
しっかりろ過能力があれば、問題ないレベルできれいな水ですね。水が汚くなる要因としては、プールのろ過設備か故障しいているとか老朽化してろ過能力が低下しているなどです。
異物を除去するための砂ろ過は砂の交換が必要ですし、バッグフィルターはバッグの交換が必要です。こういったメンテナンスをやっていない場合も水質悪化の原因になります。
ただ、塩素さえしっかり添加され殺菌されていれば、遊泳するのに何の問題もありません。(ゴミは浮いているかもしれませんが・・・)
プールへ行く際は、監視員さんがしっかり検査しているプールを選ぶようにしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。