三浦工業と聞くと古い方はボイラーを思い浮かべますよね。島田紳助さんのCMが今でも頭をよぎります。三浦工業と言えばボイラーという感じでしたが、最近は水処理にも力を入れています。
水処理というのは、純水装置や排水処理装置などですね。ネットを利用したオンラインでの装置管理が強みで三浦工業の装置を使用されているユーザーは多いです。
ずっと会社規模が大きくなってきている三浦工業ですが、実際のところ儲かっているのでしょうか?経営が不安定な会社の装置を導入して後々メンテナンスに困ってしまったユーザーもいるので、会社の財務が安定していることは装置を選定する上で重要な事項です。
この記事では、三浦工業の財務内容を解説していますので、安心して装置を検討できるメーカーなのか確認してみてください。
三浦工業の決算内容分析
2024年3月 | 2023年3月 | 2022年3月 | 2021年3月 | 2020年3月 | |
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売上高 | 159,695 | 158,377 | 143,543 | 134,732 | 143,645 |
売上原価 | 92,868 | 94,058 | 84,556 | 79,758 | 86,283 |
原価率 | 58% | 59.3% | 58.9% | 59.1% | 60% |
営業利益 | 23,061 | 21,928 | 19,441 | 17,858 | 18,549 |
営業利益率 | 14.4% | 13.8% | 13.5% | 13.2% | 12.9% |
自己資本比率 | 75.3% | 73.5% | 73.1% | 74.1% | 71.1% |
流動比率 | 250% | 260% | 240% | 260% | 230% |
過去5年間の決算書をまとめてみましたが、一言で言うと財務的にはかなり優良企業ですね。売上、利益ともに右肩上がりで伸びています。
この表の中で重要なポイントが3つあって
について詳しくみていくことにします。
<営業利益率>
過去5年間、営業利益率は常に10%を超えています。一般的には5%を超えると良い企業とされるので、10%以上というのは、かなり良いですね。
営業利益率は「稼ぐ力」とも言い換えることもできて、三浦工業はそれだけ稼ぐ力があるということです。
商品力、営業力、アフターメンテナンス力などが充実しているのでしょう。
<自己資本比率>
自己資本比率は10%を下回るとあまり良くないと言われていますが、三浦工業は70%を超えているので、相当な優良企業ですね。
自己資本比率が低く外部の資本が多いと経営が不安定になることもあるので、自己資本比率が高いことは安定経営のために必要な条件です。
<流動比率>
流動比率は、「すぐに現金化できる資産」と「すぐに返済しなければならない負債」の比率を表しています。流動負債に対して流動資産の割合をパーセントで表しています。
三浦工業の場合、250%前後で推移しており、負債の約2.5倍の資産をつねに持ち続けています。150%以上が優良企業のラインでそれを大幅に上回っています。
三浦工業が倒産する可能性は?
三浦工業が倒産する可能性はほとんどありません。少なくともすぐに倒産を心配するような財務内容ではないですね。
例えば三浦工業の装置の導入を検討しているとか、三浦工業への就職を考えているという方は安心して大丈夫です。
三浦工業の強み
三浦工業株式会社は、産業用ボイラーや関連機器の製造・販売を主な事業としており、その強みは多岐にわたります。
高い技術力と信頼性
三浦工業は、創業以来90年以上にわたり、ボイラー技術を中心に多くの技術革新を行ってきました。特に高効率で環境に優しいボイラーは、国内外で高く評価されており、多くの産業分野で使用されています。これにより、三浦工業の製品は高い信頼性を持ち、顧客からの支持を得ています。
環境への配慮
環境保護は、三浦工業の経営理念の一つです。同社は、CO2削減や省エネルギー対策を推進し、持続可能な社会の実現に貢献しています。また、クリーンエネルギーの利用を促進し、地球環境に優しい製品を提供しています。これにより、環境に配慮した製品を求める顧客にも評価されています。
グローバル展開
三浦工業は、日本国内だけでなく、海外市場にも積極的に展開しています。アジアやヨーロッパ、アメリカなど、多くの国々で事業を展開し、グローバルな企業としての地位を確立しています。海外市場での成功は、同社の競争力を高め、さらなる成長を支えています。
研究開発への投資
三浦工業は、研究開発に多大な投資を行っており、技術革新を推進しています。特に、スマートボイラーやIoT技術を駆使した製品は、産業界での競争力を高めています。これにより、顧客のニーズに迅速に対応し、常に最先端の技術を提供できる体制を整えています。
幅広い製品ラインナップ
三浦工業は、産業用ボイラーだけでなく、水処理装置や医療機器など、さまざまな分野で利用される製品を提供しています。この幅広い製品ラインナップにより、顧客の多様なニーズに対応できることも、同社の強みです。 顧客志向のサービス 顧客志向のサービスも三浦工業の強みの一つです。顧客の要望に応じたカスタマイズ製品の提供や、迅速なアフターサービスにより、顧客満足度の向上を図っています。これにより、長期的な顧客関係を築き上げています。