いきなりですが、お風呂のお湯ってもったいないですよね。ご家庭によってルールが違うかもしれませんが、1日もしくは2日入浴したらほとんどのご家庭は湯舟のお湯を捨てますよね。
そのまま捨てるのがもったいないので、洗濯機で再利用したりするケースもありますが、捨てているご家庭が多いことに間違いないです。
水処理関係の仕事をしていると時々、「お風呂のお湯を再利用できないか?」と相談を受けるケースもありますが、基本的には難しいですね。
手間をかければ方法はありますが、あまり現実的ではないかもしれません。
この記事では、お風呂のお湯を再利用する方法を書かせていただきますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
浴槽にお湯をためるのにかかる費用
一般的に浴槽には、180~200Lのお湯をためることができます。かかる費用は水道代と沸かすためのガスもしくは電気代ですね。
水道代は地域により金額が異なりますが、1,000Lで150~300円ほどです。だから180~200Lのお湯の場合、30円前後となります。
30円+ガスもしくは電気代なので、浴槽に1回お湯を張るのにかかる費用は、35~40円ほどですね。
1回浴槽にお湯を張る費用⇒35~40円
これを毎日繰り返すと、40円×30日=1,200円です。これを節約するために浴槽のお湯を再利用する価値があるのかどうかは微妙なところです。
浴槽のお湯を再利用する方法
浴槽のお湯の汚れは、ゴミなどの汚れと雑菌などの汚れの2種類があります。それぞれ除去方法が違っていて
- ゴミの汚れ⇒ろ過
- 雑菌の汚れ⇒殺菌
が必要になります。
<ゴミの汚れ>
ゴミの除去は簡単です。ホームセンターなどで販売されている水中ポンプを購入して、その途中にろ過器を設置すればゴミによる汚れを除去できます。
水中ポンプとかろ過器とかよく分からないという方は、大きな水槽用のろ過でも大丈夫です。
<雑菌による汚れ>
雑菌による汚れの除去は少し難しいです。雑菌なので殺菌をする必要があり、普通に考えれば水道水に添加されている塩素で殺菌するのが良いです。
ポイントは濃度調整ですが、水道水なみの添加量に抑える必要があります。もし水道水の塩素濃度より高く添加してしまうと給湯器を痛めてしまう可能性があります。
水槽用のろ過で活性炭入りのものがあれば、多少は雑菌類の除去もできますが、気休め程度を考えていいレベルですね。
お風呂のお湯を洗濯機に使用するのはおすすめできない
お風呂のお湯を洗濯機に利用している方は多いと思いますが、これは個人的にはおすすめできません。お風呂のお湯には雑菌が含まれているので、洗濯槽の汚れの原因になってしまいます。
水を節約するためにやっていることが逆に洗濯槽を掃除するために水を使ってしまう状況になりかねないですね。