銭湯のお湯は多くの人が利用するため、「ちゃんと衛生管理されているのか?」と気になる方もいるかもしれません。でも実際には銭湯のお湯は法律に基づいた厳格な管理が行われており、家庭のお風呂よりも清潔に保たれているケースがほとんどですね。
まぁたまに何か浮いていることもありますが・・
家庭のお風呂の場合、お湯に対してルールはありませんが、銭湯の場合はお湯の水質に対して厳密なルールがあります。
この記事では銭湯のお湯がきれいな理由を解説させていただきますので、銭湯のお湯の水質がご心配な方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。
銭湯のお湯の清潔さを保つための基準
日本の銭湯は「公衆浴場法」に基づき、水質や衛生状態の管理が義務付けられています。この法律では、銭湯のお湯について以下のような基準が定められています。
- 残留塩素濃度(殺菌) • 0.2~1.0 mg/Lの範囲内であること(これにより細菌やウイルスの繁殖を防ぐ)※水道水と同レベル
- 水質検査の実施 週に1回以上、細菌検査を実施(大腸菌やレジオネラ菌などの有害菌がいないかチェック)
- お湯の完全入れ替え (一定の頻度で浴槽の湯を入れ替え、配管の洗浄を行う)※これは銭湯の考え方による部分もあり
レジオネラ菌対策
レジオネラ菌は、ぬるめの水温(25〜45℃)で繁殖しやすく、感染すると「レジオネラ肺炎」を引き起こすことがあります。そのため、多くの銭湯では以下のような対策を徹底しています。
- 循環ろ過装置の導入 • 浴槽内の湯を常にろ過し、不純物を取り除く
- 塩素消毒の徹底 • 一定濃度の塩素を含ませることで菌の繁殖を抑える
- 定期的な配管洗浄
- ぬめりが発生しやすい配管を高温水や薬剤で洗浄
基本は塩素の添加ですね。銭湯によってはかなり塩素臭の強いお店もありますね。
銭湯のお湯は家庭のお風呂より清潔か?
家庭の風呂と比べたとき、実は銭湯のお湯のほうが清潔であることが多いです。その理由は以下の通りです。
- 常にお湯が循環・ろ過されている 多くの銭湯では、お湯が循環ろ過されており、汚れが溜まりにくい構造になっています。一方、家庭の浴槽ではお湯を貯めたまま入るため、皮脂や汗などの汚れが溜まりやすい傾向があります。
- 大人数が利用するため、より厳格な衛生管理がされている 家庭の風呂は個人や家族単位の管理ですが、銭湯は不特定多数が利用するため、より厳格な衛生基準を設けています。例えば、毎日の浴槽洗浄や週1回の水質検査は、一般家庭ではあまり行われません。
- お湯の完全入れ替えを行う銭湯も 循環式の銭湯でも、1日の営業終了後にお湯を完全に入れ替えるところが多く、配管洗浄や浴槽の掃除も定期的に行われています。家庭の風呂では、毎回浴槽を洗うことはあっても、配管の洗浄まで行うことは少ないため、結果的に銭湯のほうが清潔な場合が多いのです。
銭湯のお湯をより安心して楽しむために
銭湯のお湯は厳格に管理されており、基本的には安全ですが、利用者側も気をつけるべきポイントがあります。
- 体をしっかり洗ってから湯船に入る 皮脂や汗が多く湯船に入ると、銭湯の衛生環境を悪化させる原因になります。銭湯では「かけ湯」をしてから入るのがマナーですが、しっかり体を洗ってから入ると、より清潔な状態を保てます。
- 長時間の入浴を避ける 塩素消毒がされているとはいえ、長時間お湯に浸かると肌の乾燥や塩素の影響を受けやすくなります。適度な時間で湯から上がるのがおすすめです。
- 銭湯選びにこだわる 全ての銭湯が同じ衛生基準を守っているわけではありません。定期的に清掃や水質検査を実施している銭湯を選ぶことで、より安心して利用できます。
まとめ:銭湯のお湯は安心・安全!
銭湯のお湯は「公衆浴場法」に基づいた厳格な水質管理が行われており、基本的に清潔で安全です。むしろ、家庭の風呂よりも清潔な場合が多く、常に新鮮なお湯を楽しめるのが魅力です。 銭湯でリラックスしながら、しっかりとお湯の安全性にも気を配ることで、より快適な入浴時間を過ごせるはず。ぜひ、近くの銭湯に足を運び、その清潔で気持ちの良いお湯を堪能してみてください!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。