ろ過マイスター

液体のろ過、純水など、元フィルターメーカーの営業マンが情報を発信するブログ

【公園の水は飲んでも大丈夫⁉】安全性を分析してみた

公園で喉が渇いたとき、「水飲み場の水をそのまま飲んでいいのか」不安に思ったことはありませんか?私が子供の頃(30年以上前)は、公園の水がきれいかどうか気にすることなく飲んでいましたが、子供の親となった今は「公園の水は飲んでも大丈夫?」と考え方が変わりましたね。

日本の公園の水は基本的に水道水なので安全ですが、公園の水を飲むうえで注意したいこともあるので、この記事では詳しく解説させていただきます。

■この記事を書いた人■
元水処理・フィルターメーカーの営業マン。15年間の勤務経験を活かし、ろ過や水処理について情報を発信中。現在は、フリーで工場のろ過、水処理のコンサルタントを行っている。一男一女の父。46歳。

 

日本の公園の水は基本的に「飲める」

日本の公園に設置されている水飲み場(蛇口のある水道)は、基本的に上水道が供給されており、安全に飲めるようになっています。これは、水道法という法律に基づいて管理されており、家庭の蛇口と同じ基準の水質検査が行われているためです。

公園の水が飲める理由

  • 上水道が供給されている(家庭の水道と同じ水源)
  • 水道法により厳格な水質管理がされている
  • 塩素消毒が行われており、細菌やウイルスの繁殖を防いでいる

つまり、日本の公園の水は「基本的に安全」だと言えます。

こんな公園の水は飲まないほうがいい

公園の水は基本的に安全ですが、以下のような場合は飲まないほうが良いでしょう。

  • 水が濁っている・異臭がする 普段と違うニオイがする場合や、水が白く濁っていたり、異物が浮いている場合は、水道管のトラブルや配管の汚れが原因かもしれません。その場合は、飲まずに別の水を確保しましょう。
  • 「飲用不可」の表示がある 公園の水道の中には、手洗いや掃除用の水として設置されているものもあります。その場合、「飲用不可」と明示されているので、注意が必要です。(井戸水などの可能性あり)
  •  長時間使われていなかった水道 あまり人が利用しない公園や、久しぶりに使う蛇口では、水道管の中に溜まっていた水が劣化している可能性があります。念のため、数秒間水を流してから飲むようにしましょう。(長期間滞留すると殺菌としての残留塩素がなくなってしまう)
  • 古い公園の水道(鉛管の可能性) 日本の多くの地域では、古い水道管(鉛管)はほぼ撤去されていますが、老朽化した公園の水道では、まだ一部残っている可能性があります。鉛が溶け出すリスクは低いですが、心配な場合は避けたほうが無難です。

公園の水は衛生的?管理体制をチェック

公園の水飲み場は、多くの人が利用するため、蛇口まわりの衛生面も気になるところです。

  • 蛇口の汚れ 公園の蛇口は、不特定多数の人が触れるため、手垢や砂、泥が付着していることがあります。気になる場合は、手で直接蛇口を触らず、水を手に受けて飲むようにすると安心です。
  • 水道の管理は自治体が担当 日本の公園の水道は、各自治体が管理しており、定期的な水質検査が実施されています。ただし、小規模な公園では管理が行き届いていない場合もあるため、水質が気になるときは近くの自治体に問い合わせてみましょう。
  • 雨の日や台風後は注意 雨が降った直後や台風の後は、地面の泥やほこりが水道周りに付着していることがあります。水道管内に影響が出ることはほぼありませんが、飲む前に水を少し流してから使用するのがベストです。

より安全に公園の水を飲む方法

  • 持ち歩き用の浄水ボトルを使う アウトドア用の浄水ボトルやフィルター付きの水筒を使えば、公園の水をろ過して飲むことができます。これは特に海外旅行時にも役立つアイテムです。
  • できるだけ新しい公園の水道を使う 新しく整備された公園の水道のほうが、管理が行き届いている可能性が高いです。設備が古くて不安な場合は、新しい公園を選ぶと良いでしょう。
  • 水道の先端に直接口をつけない 蛇口に直接口をつけると、衛生的に良くありません。手で水をすくうか、持参したボトルに注いで飲むと安心です。

 

まとめ:公園の水は基本的に安全!

でも注意点もある 日本の公園の水は、基本的に上水道が供給されているため、安心して飲むことができます。ただし、以下の点に注意すれば、より安全に利用できます。

✔ 公園の水を飲む際のチェックポイント

✅ 「飲用不可」の表示がないか確認する

✅ 濁りや異臭がないかチェックする

✅ 長時間使われていない水道は数秒間流す

✅ 蛇口の衛生状態に注意し、直接口をつけない

✅ 残留塩素(殺菌)の濃度を測定してみ

特に最後の残留塩素の濃度は重要です。塩素は時間が経つとなくなってしまう成分のため、この水道が長期間使用されていない場合、殺菌剤としての塩素が飛んでしまっている可能性もあります。

下記は簡単に水道水の残留塩素を測定することができるので、一度使用してみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

■おすすめ記事■