「山梨の水は美味しい」とよく耳にしますが、実際にどのような特徴があるのでしょうか?山梨県は富士山や南アルプスに囲まれた自然豊かな地域で、地下水や湧水を利用した水道水が広く供給されています。そのため、水の味が良く、安全性が高いとされています。
ミネラルウォーターを見ても原産地が山梨県という商品が多いですね。
この記事では、他県との硬度や水道料金の比較、シリカやTOC(全有機炭素)などの成分データ、さらには浄水場の処理方法や浄水器の必要性まで、山梨県の水道水について深く掘り下げて解説します。口コミも交えて、山梨の水道水の実力を総合的にチェックしていきましょう。
山梨の水道水と他地域との硬度比較
山梨県の水道水は「軟水」に分類され、飲みやすさが特徴です。
地域 | 硬度(mg/L) | 分類 |
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山梨県 | 約39.8 | 軟水 |
東京都 | 約60 | 軟水 |
名古屋市 | 約50 | 軟水 |
大阪府 | 約80 | 中硬水 |
シリカの有無と数値
山梨県の地下水は火山性地質に由来するため、シリカ(ケイ素)を多く含みます。
地域や水源により異なりますが、一般的に10~25mg/L程度のシリカが含まれていることが報告されています。
25mg/Lの濃度は全国的に見ても高い方ですね。(10mg/Lは一般的)
TOC値の原水と水道水の比較
TOC(Total Organic Carbon)は、水中の有機炭素成分の量を示す指標で、水の汚れや処理効率を評価するのに用いられます。
数値が高い程、汚れが多いということですが、個人的には2mg/Lを超えると結構、TOCの濃度が高いなと感じます。
水質区分 | TOC値(mg/L) | 説明 |
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山梨県の原水(推定) | 1.0〜2.5 | 地下水中心のため比較的低い |
山梨県の浄水後 | 0.3〜0.5 | 高度処理やろ過で除去 |
TOC値が高いと殺菌としての塩素を添加した際にカルキ臭が増したりします。
水道料金の比較(20m³あたり)
地域 | 料金(20m³/月) | 備考 |
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山梨県甲府市 | 約2,940円 | やや高め |
東京都 | 2,519円 | 全国平均より安い |
名古屋市 | 2,596円 | 平均的 |
全国平均 | 約3,300円 | ※自治体により差あり |
浄水場の処理工程と高度処理の有無
山梨県内では主に地下水が原水として使われているため、塩素消毒・急速ろ過程度で対応可能なケースが多いですが、一部地域では以下の高度処理も実施されています。
これらの高度処理はすべてTOC値を下げるための処理です。
浄水器の必要性とTOCの観点
山梨県の水は比較的TOC値が低く、安全性の高い水ですが、家庭の配管やタンクの汚れ対策、残留塩素の味・臭いを気にする方には浄水器の使用が推奨されます。
おすすめの浄水器タイプ
タイプ | 特徴 | おすすめ用途 |
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活性炭型 | 塩素・臭気除去 | 飲用水のみ対応でOKな方 |
中空糸膜型 | 細菌や粒子も除去 | 子育て・高齢者世帯向け |
RO膜型 | ほぼ純水になる高性能 | アレルギー体質・医療用途 |
山梨県の水道水の水質であれば、活性炭入りの浄水器を使用すれば、よりおいしく水道水を飲むことができますね。
RO膜型までは必要ありません。
口コミ情報
山梨県の水道水に関する口コミをSNSや口コミサイトからまとめると、以下のような傾向が見られます。
- 「おいしい」「まろやか」との声が多い:富士山や南アルプスを水源とする地域が多く、水質が良いとされており、飲みやすいという感想が多数見られます。
- 「天然水のような味わい」:ボトルウォーターを買わなくなったという声もあり、水道水に満足している県民が多い印象です。
- 「硬度が高くて気になる」:一部地域では硬水気味で、沸騰させた際に白い結晶(スケール)が残ることを指摘する人もいます。
- 「塩素臭が少ない」:他県に比べて塩素臭が少なく、コーヒーやお茶の味が引き立つという意見もあります。
- 「集合住宅では古い配管に注意」:建物によっては赤水やサビが出ることがあるため、浄水器の使用をすすめる声も見られます。
- 「観光客からも好評」:県外からの訪問者が「水道水がおいしい」とSNSで投稿しているケースも多く、水の評価は全国的にも高い傾向にあります。
総じて、山梨県の水道水は「おいしい水」として好評ですが、建物や地域によって差があるため、浄水器の利用を検討する人も一定数存在しています。