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【千葉県の水道水のシリカ濃度は10~40mg/L】千葉県の水道水を分析してみた

千葉県は首都圏の一角を担い、都市部から郊外まで幅広い地域にわたる水道インフラが整備されています。

利根川印旛沼といった大規模な河川・湖沼に加え、地下水も多く活用されているのが特徴です。こうした多様な水源により、地域によって水質に違いが見られるのも千葉県の興味深い点です。

特に注目されるのが「シリカ(ケイ素)」の含有量です。健康や美容の観点からシリカ水が注目される中、千葉県の水道水には自然由来のシリカが比較的多く含まれており、ミネラルバランスの良い水としても知られています。

本記事では、千葉県内の主な水道事業体ごとの水源やシリカ濃度、浄水機の必要性について詳しく解説します。

■タイトル■
元水処理・フィルターメーカーの営業マン。15年間の勤務経験を活かし、ろ過や水処理について情報を発信中。現在は、フリーで工場のろ過、水処理のコンサルタントを行っている。一男一女の父。46歳。

 

千葉県の水道水と他地域との硬度比較

水の硬度は、カルシウムやマグネシウムの含有量を示す指標で、味や健康に影響を与えます。

地域 硬度(mg/L) 分類
千葉市 約60~80 中程度の軟水
東京都 60~80 軟水
大阪市 40~50 軟水

日本の水道水は軟水地域が多いですが、千葉市の水道水も軟水であり、まろやかな味わいが特徴です。

シリカの有無

地域(水道事業体) 主な水源 シリカ濃度(目安)
千葉市水道局 印旛沼・地下水等 約15〜25 mg/L
船橋市水道部 利根川・地下水 約10〜20 mg/L
柏市水道部 利根川・地下水 約15〜30 mg/L
市原市水道局 地下水主体 約25〜35 mg/L
成田市水道部 地下水主体 約20〜40 mg/L

シリカ(二酸化ケイ素)は、水中に含まれるミネラルの一種で、健康や美容に関心のある方に注目されています。

千葉県の水道水にもシリカが含まれており、特に地下水を水源とする地域ではその含有量が高い傾向にあります。

市原市成田市シリカ濃度は、全国的に見ても高い方ですね。

原水と水道水のTOC

TOC(Total Organic Carbon)は、水中の有機物の総量を示す指標で、水質の清浄度を評価する際に用いられます。

千葉県では、原水のTOC値は約2.3mg/Lであり、浄水処理後の水道水ではさらに低減されています。

原水のTOC値2.3mg/Lは若干高めで、浄水処理後に臭いなどが残るケースがあります。

他地域との水道料金の比較

水道料金は地域によって異なります。以下は、千葉県内の一部地域の水道料金の比較です(1か月あたり20m³使用時)。

市区名 水道料金(円) 県内順位 全国順位
いすみ市 4,873 20位 657位
八街市 4,970 21位 673位
富里市 4,994 22位 677位

千葉県内では、水道料金が比較的安価な地域が多く、全国的にも低水準です。

浄水場の処理工程(高度処理の有無)

千葉県の多くの浄水場では、原水のTOC値が高いため、高度浄水処理が導入されています。従来の浄水処理に加え、オゾン処理や活性炭処理を行うことで、異臭味物質や有機物(TOC)を効果的に除去する方法です。これにより、水道水の安全性とおいしさが向上していますが、カルキ臭を強く感じることもありますね。

浄水器の必要性

千葉県の水道水は、高度浄水処理により安全性が確保されており、そのまま飲用しても問題ありませんが、塩素臭が気になる場合は、浄水器の使用を検討するのも一つの方法です。

活性炭の入った浄水器であればカルキ臭を除去できるので、臭いが気になる場合は、価格は安いもので結構ですので、活性炭入りの浄水器を使用するようにしてください。

千葉県の水道水の口コミ

千葉県の水道水に関する口コミは、「地域差が大きい」「塩素臭が気になる」「浄水器が必須」といった声が多く見られます。一方で、「思っていたよりおいしい」「東京よりマシ」といった意見もあり、感じ方には個人差があります。

  • 千葉市に住んでいますが、水道水がちょっと塩素っぽく感じる日が多いです。浄水器は欠かせません。」
  • 流山市の水は意外とおいしくて驚きました。最初は不安でしたが、今ではそのまま飲んでいます。」
  • 船橋の実家では貯水タンク式で、鉄っぽいにおいがする時があるので、ブリタを使っています。」
  • 市川市に越してきたばかり。以前住んでいた都内よりも水がまろやかに感じます。」
  • 松戸市のマンションに住んでますが、水が独特なにおいで飲むのはちょっと抵抗あります。」

千葉県は広域にわたり、水源も利根川・江戸川・地下水など多岐に渡っているため、地域ごとに水の味やにおいに差があります。都市部では浄水処理が進んでいるものの、配管や貯水タンクの影響で「におい」や「濁り」に不満を感じるケースも見受けられます。

また、マンションや団地などでは経年劣化した配管の影響もあり、家庭での対策として浄水器ウォーターサーバーを導入している家庭が多い印象です。

全体としては「飲めなくはないが、浄水器があったほうが安心」というスタンスの人が多く、特に水のにおいに敏感な人は対策を講じている様子がうかがえます。

関連リンク

水道水のろ過や浄水器に関する詳しい情報は、以下の記事をご参照ください。