ろ過マイスター

液体のろ過、純水など、元フィルターメーカーの営業マンが情報を発信するブログ

【静岡県の水道水はシリカ濃度が高い】浄水器の必要性も解説

静岡県は、富士山や南アルプスを水源とする豊かな自然に恵まれた地域であり、各地で高品質な水道水が供給されています。

しかし一方で、地域によって水の味や成分に違いがあるのも特徴です。

この記事では、静岡県の水道水の水質データや原水の特徴、硬度・シリカの含有量、さらには他県との比較や浄水処理の仕組みについても詳しく解説します。静岡県での暮らしや引っ越しを検討している方、あるいは浄水器の導入を迷っている方にとって、役立つ情報を網羅しています。

■この記事を書いた人■
元水処理・フィルターメーカーの営業マン。15年間の勤務経験を活かし、ろ過や水処理について情報を発信中。現在は、フリーで工場のろ過、水処理のコンサルタントを行っている。一男一女の父。46歳。

 

静岡県の水道水の硬度:地域差が大きい

水の硬度比較表

静岡県の水は全国的に見ると軟水〜中硬水の範囲に収まりますが、地域によって大きな差があります。

地域 硬度(mg/L) 特徴
富士宮市 30〜50 富士山の湧水で極めて軟水
静岡市 60〜80 中程度の軟水
浜松市 80〜110 天竜川水系由来でやや硬水傾向

シリカ(ケイ素)の含有について

シリカの有無と分布傾向

TOC(全有機炭素)値の評価

静岡県の原水と水道水のTOC

TOCは水中の有機物質の量を示す指標で、水道水の安全性にも直結します。以下は代表的なデータです。

地域 原水TOC値(mg/L) 浄水TOC値(mg/L) 処理方法
浜松市 2.0〜2.5 0.7以下 急速ろ過+塩素処理
静岡市 1.5前後 0.5〜0.6 緩速ろ過+膜処理

水道料金の比較

静岡県内の料金例(口径13mm・20m³/月)

市町村 料金(円) 備考
長泉町 1,120 県内最安
沼津市 2,070 中位
静岡市 3,231 県内上位の高水準

全国平均との比較

  • 静岡県平均:約2,351円(全国第3位の安さ)
  • 全国平均:約3,200円

浄水場の処理工程と高度処理の有無

主な処理技術

  • 急速ろ過:微粒子や濁質の除去
  • 緩速ろ過:原水に適した古典的処理法
  • 膜ろ過:高性能な処理法で細菌やウイルスも除去可能
  • 紫外線処理:塩素を補完する消毒処理

高度処理導入の有無

浄水器の必要性

静岡県民にとって浄水器は必要?

  • 基本的に水質基準を満たしており、そのまま飲用可能
  • 塩素臭やカルキ臭が気になる家庭では浄水器が有効
  • 美容・健康志向の高い人には、シリカ除去されない浄水器の選定も重要

口コミと利用者の声

SNSやレビューからの意見

  • 静岡市の水は意外とおいしい」「富士山の水源が最高」など好評価が多い
  • 「塩素のにおいが気になる」「水道水と天然水を使い分けている」との声も
  • 「業者の対応が丁寧」「断水時の対応が早い」など、管理面での評価も良好
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