埼玉県は利根川や荒川などの豊かな水資源に恵まれています。
この記事では、埼玉県の水道水について「硬度」「シリカ含有」「TOC値」「水道料金」「浄水場の処理工程」「浄水器の必要性」「口コミ」の7つの視点から詳しく解説します。
埼玉県の水道水の硬度:全国的に見るとやや高め
水の硬度比較表
水の硬度はカルシウムやマグネシウムの含有量を示し、水の味や使用感に影響します。埼玉県の水道水は全国平均よりやや高めの硬度を示しています。
地域 | 硬度(mg/L) | 特徴 |
---|---|---|
埼玉県 | 70.76 | やや硬水傾向 |
東京都 | 65.12 | 中程度の軟水 |
千葉県 | 78.39 | やや硬水傾向 |
埼玉県の水道水はWHOの基準では軟水に分類されますが、他の関東地域と比較するとやや硬度が高めです。これは、利根川や荒川の水質や地質的要因によるものと考えられます。
シリカ(ケイ素)の含有について
シリカの有無と分布傾向
埼玉県の水道水には、地質的な特徴からシリカ(二酸化ケイ素)が多く含まれている傾向があります。利根川流域に位置する埼玉県では、花崗岩や石英などのケイ酸を含む地層を水が通るため、自然とシリカ濃度が高まりやすいのです。
実際の水質検査結果にはシリカ濃度の数値が明記されていないことも多いですが、専門サイトによると、東京・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉の1都5県は、日本でもシリカ濃度が高い地域とされています。
例えば、埼玉県深谷市の皿沼浄水場では硬度が152mg/Lと高めであり、これはシリカが多く含まれている可能性を示唆しています。
埼玉県は利根川流域に位置し、シリカ濃度が高い地域の一つとされています。具体的な含有量は公表されていませんが、利根川流域の水道水にはシリカが多く含まれる傾向があります。
TOC(全有機炭素)値の評価
TOCとは?
TOC(Total Organic Carbon)は水中に含まれる全ての有機炭素量を示す指標で、水の有機物質の量を表します。TOC値が高いほど水中に有機物が多く含まれていることを意味し、水道水の安全性や味に影響を与える可能性があります。
埼玉県の原水と水道水のTOC値
埼玉県の水道水のTOC値は、原水の水質や浄水処理の方法によって異なります。所沢市の水質検査計画によると、原水のTOC値が水質基準値の20%を超えることがあり、県水が原因となっていると報告されています。これは、利根川や荒川の水質や流域の環境要因によるものと考えられます。
水道料金の比較
埼玉県内の料金例(口径13mm・20m³/月)
市町村 | 料金(円) | 備考 |
---|---|---|
戸田市 | 2,277 | 県内最安 |
和光市 | 2,332 | 県内2位 |
本庄市 | 2,365 | 県内3位 |
さいたま市 | 3,289 | 県内上位の高水準 |
全国平均との比較
- 埼玉県平均:約2,500円
- 全国平均:約3,200円
埼玉県の水道料金は全国平均よりも安価で、特に戸田市や和光市などでは低料金が実現されています。ただし、さいたま市など一部の都市では料金が高めに設定されています。
浄水場の処理工程と高度処理の有無
主な処理技術
高度処理導入の有無
埼玉県では、新三郷浄水場で高度浄水処理が導入されており、他の浄水場でも順次整備が進められています。これにより、水道水の安全性や味の向上が期待されています。
浄水器の必要性
埼玉県民にとって浄水器は必要?
埼玉県の水道水は安全性が高く、そのまま飲用しても問題ありません。ただし、味や臭いに敏感な方や、硬度やシリカの含有量が高めの地域にお住まいの方は、浄水器の導入を検討することで、より快適な水生活を送ることができるでしょう。
あと硬度が高いので水道水の味を苦く感じる方もいらっしゃいますが、そういう方はミネラルウォーターがおすすめです。
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口コミと利用者の声
SNSやレビューからの意見
- 「埼玉県の水道水はやや硬めで、味にクセを感じることがある」
- 「地域によって水の味や臭いに違いがあり、浄水器を使っている家庭も多い」
- 「高度浄水処理が導入された地域では、水の味が改善されたと感じる」
埼玉県の水道水に関する口コミでは、地域によって水の味や臭いに違いがあるとの声が多く見られます。高度浄水処理が導入された地域では、水の味が改善されたと感じる利用者もおり、浄水器の導入を検討する際の参考になるでしょう。