日本では水道水が飲めるので、昔から飲料と言えば水道水という感じでしたが、時代が変わり「よりおいしい水」「より安全な水」という意識が高まり、ミネラルウォーターの消費量はずっと右肩上がりです。
またその状況に応じるように各飲料メーカーも様々なミネラルウォーターを販売するようになりました。
などなど。「水なんて何でも一緒でしょ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、意識して飲むと味の違いや飲みやすさの違いを感じることができます。
例えば硬度20mg/L以下の軟水と硬度130mg/Lの軟水、どちらも軟水として扱われていますが、硬度が高くなると苦味として感じることが多いです。
この記事では、ミネラルウォーター選びのヒントになるよう各社のミネラルウォーターを比較していますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
ミネラルウォーターを選ぶ際に確認するポイント3選
昔と違い今は、ミネラルウォーターの種類が星の数ほどあります。とりあえず水なら何でもいいという考えの方もいらっしゃいますが、でも、せっかくお金を払って購入するわけですから、少しでもおいしい水、自分にあった水を選びたいですよね。
ミネラルウォーターを選ぶ際のポイントはそれほど多くないので、この機会に覚えていただければと思います。
ミネラルウォーターを選ぶ際のポイント
- 採水地
- 硬度
- シリカ濃度
<採水地>
ミネラルウォーターのラベルには採水地が必ず記載されています。
採水地として多いのが
- 宮崎県:シリカ濃度が高めでシリカ水並み
- 長野県:若干硬度が高めでミネラル豊富
- 新潟県:硬度が低く飲みやすい
- 山梨県:バナジウム含有の商品あり
- 静岡県:バナジウム含有の商品あり
- 海外:基本的に硬度が高い(硬水)
などなど。採水地によりミネラルウォーターの特徴が違います。
<硬度>
- 飲みやすさ重視⇒硬度20mg/L以下
- ミネラルを摂りたい⇒硬度50mg/L以上
一つ注意したいのが、硬度の高いミネラルウォーターですね。硬度が100mg/Lを超える水は少し苦く感じることがあります。
お子様や苦いのが苦手な方は、硬度20mg/L以下の水がおすすめです。
<シリカ濃度>
ミネラルウォーターの中にはペットボトルのラベルにシリカ濃度を記載している商品があります。シリカを摂りたい場合は、90mg/L以上のものを選ぶと良いですね。
一つマメ知識ですが、日本の水道水にはどの地域の水道水でも多少シリカが含有しています。普段から水道水をたくさん飲む方は、わざわざシリカ濃度の高いミネラルウォーターを飲む必要はないですね。水道水のシリカ濃度は地域により異なりますが、10~20mg/Lと考えてください。
ペットボトルのミネラルウォーター一覧
市販されているミネラルウォーターの比較表を作成してみました。実際に私が飲んで評価した商品を随時追加していきます。
商品名 | 採水地 | 硬度 | 備考 |
---|---|---|---|
い・ろ・は・す | 山梨県北社市 | 27 mg/L | 製造元は大手メーカーのコカ・コーラ |
津南の天然水 (ファミマ) |
新潟県津南町 | 17 mg/L | 超軟水。かなり飲みやすい。 |
霧島の天然水 (ファミマ) |
宮崎県小林市 | 140 mg/L | 硬水に近い。シリカ濃度70mg/L。シリカ水並みの濃度。 |
天然水(ローソン) |
長野県松本市 | 53 mg/L | ハングル文字が書かれているけど日本製。 |
天然水 北アルプス | 長野県大町町 | 10~80 mg/L | 長野県の良質な水。味は普通。 |
国内で採水した天然水(イオン) | 山梨県南都留郡山中湖村 | 48 mg/L | イオンPV商品。 |
フィジーウォーター | フィジー諸島 | 106 mg/L | シリカ濃度93mg/L。超軟水と比較すると苦味がある。 |
のむシリカ | 宮崎県小林市 | 130 mg/L | シリカ濃度97mg/L |
<い・ろ・は・す>
水自体に大きな特徴はないですが、コカ・コーラならではというか、ナチュラルミネラルウォーター以外にフレーバーウォーター(もも、りんご、みかん など)や 炭酸入りのラインナップも展開しています。
こうなうとミネラルウォーターというよりジュースなどに近いような印象もうけてしましますが・・
「い・ろ・は・す」はどこでも手軽に購入できて、コンビニやスーパー、自動販売機などで広く販売しています。
<津南の天然水(ファミマ)>
津南の天然水 は、ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」から販売されているナチュラルミネラルウォーターです。
日本有数の豪雪地帯である新潟県津南町の地下水を使用していて、 硬度約17mg/Lとかなりの軟水です。口当たりがやわらかで私も色々なミネラルウォーターを飲んでいますが、その中でもトップレベルに飲みやすい水ですね。
全国のファミリーマートで販売していますが、「津南の天然水」はオリジナルブランドでも販売しているので、まとめ買いしたい方は楽天などのネットショップでも購入することができます。
<霧島の天然水(ファミマ)>
霧島の天然水 は、津南の天然水同様にファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」から販売されているナチュラルミネラルウォーターです。
一番の特徴はシリカ濃度の高さですね。70mg/Lの濃度は市販されているミネラルウォーターの中ではトップレベルです。
硬度も少し高めなので、普段、軟水を飲まれている方にとっては少し苦味を感じますが、シリカを摂りたい方にはおすすめです。
<天然水(ローソン)>
ローソン天然水 は、ローソンのプライベートブランドから販売されているナチュラルミネラルウォーターです。ハングル文字が書かれていますが、採水地は長野県ですから安心して飲むことができます。
採水地である長野県松本市は水がきれいで、そのきれいな水を求めて精密部品工場も多い地域になります。(精密部品の洗浄にはきれいな水が必要)
ローソンの天然水に大きな特徴はありませんが、低価格で安全なミネラルウォーターを飲みたい方におすすめです。
<天然水 北アルプス>
サントリー 北アルプスの天然水 は、サントリーの「天然水」シリーズのひとつで、長野県大町市の北アルプス山系から採水されたナチュラルミネラルウォーターです。
長野県大町市の北アルプス山系で採水 • 数十年の歳月をかけて自然にろ過された、澄みきった水で硬度も約30mg/Lほどですからのみやすい軟水です。
コンビニでもスーパーでもネットでも購入することができるので、このミネラルウォーターを飲んだことのある方は多いのではないでしょうか。
<国内で採水した天然水(イオン)>
イオン「国内で採水された天然水」 は、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」から販売されているナチュラルミネラルウォーターです。
特別特徴のある水ではないですが、トップバリュ製なのでコストメリットが高いです。
<フィジーウォーター>
フィジーウォーター(FIJI Water) は、南太平洋のフィジー諸島で採水されたナチュラルミネラルウォーターです。
シリカを豊富に含み濃度はシリカ水並みの 約93mg/Lです。シリカを摂りたい方にはおすすめですが、店舗での扱いが少なく基本的にはAmazonや楽天のネットで購入する必要があります。
店舗の場合、正常石井の一部店舗で取り扱いがあります。
<のむシリカ>
のむシリカ は、霧島連山の天然水を使用したミネラルウォーターで、特に シリカ(ケイ素)を豊富に含む ことが特徴です。
美容や健康を意識する人々に人気の高いナチュラルミネラルウォーターですね。
シリカ濃度 97mg/Lのほかカルシウム 31mg/L、マグネシウム 14mg/L、サルフェート 30mg/L、炭酸水素イオン 170mg/Lを含有 • 硬度約140mg/Lの中硬水です。
ミネラルをしっかり摂りたい方におすすめですね。
水は硬度で味が変わる
水は硬度によって味が変わります。簡単に説明すると硬度が低いほど味がなく、硬度が高いほど苦味が増す感じですね。
よく軟水とか硬水とか言われますが、軟水か硬水かの基準は硬度によって変わります。
<硬度の分類>
- 0~60 mg/L:軟水
- 61~120 mg/L:中程度の硬水
- 121~180 mg/L:硬水
- 181 mg/L以上:非常に硬水